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長引く、咳

 少し前から、風邪(おそらくは流感か感冒)が流行ってきました。それにここ数日、日中と夜間や朝方の気温差から寒さによる風邪も出てきているようです。

 このところの傾向として、発熱や、頭痛、のどの痛み、体のだるさが取れてから咳だけが長引くという方が多いようです。お医者さんから処方された咳止めや、市販薬で一般的な咳止めではなかなか治らないようです。

 特徴的なのは、痰が少なく、胸から込上げるようで、夜間に割りと咳き込むという方です。長引いて声が出なくなったり、少し話し込むと声が涸れてくるという症状の方が多いです。

 このような咳は、漢方を勉強しだしたころは「肺臓の燥」という症状で、肺臓が弱い方や、体力が衰えてきている高齢者に多いと習ったものです。
ところが最近では、20代、30代の方にも多く見られます。
 このような症状には、麻黄の入った咳止めや、桔梗をつかってもあまり効果が得られません。肺の状態を健康にして、気管支や気道粘膜の長引いている炎症を鎮めていくお薬が必要となります。代表的なのは「滋陰降火湯」という処方です。これに霊芝などをあわせたりすると良いです。花梨なども良いですし、梨を多く食べるのも良いです。

 少し気になるのは、このような症状に、いわゆる「痰切」の薬を使いすぎないことです。最近では、処方された風邪薬の中に、痰切や胃薬と兼ねた痰切が処方されていて、これが、気道や気管支の潤いを押さえすぎてしまっているのではないかと思える方がいることです。
 
 咳が長引いたときは、お薬を少し見直すのも良いかも知れません。

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