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円形脱毛症の方の漢方治療

 今年になってから、円形脱毛症の方のご相談が増えています。
 先日もあるテレビで特集をしていたのですが、円形脱毛で悩まれている方が増えているようです。
 
 漢方の分野では、円形脱毛症に対してはいろいろな漢方医の経験法が伝わっていて、あちらこちらの口訣の中に散見できます。

 今回はその中から、実際有効性があるいくつかの方法を見てみましょう。

 薬に頼らずに行う方法としては、松葉を利用する方法がいくつかの書物に見られます。これは松葉を輪ゴムなどで束ね、脱毛したところを根気よく刺激し続けるという方法です。だいたい数ヶ月でよくなると書物にはあります。これは、育毛ブラシなどと同じかとは思いますが、これを推奨している先生は「松葉でないとだめ」と言い切っています。
 これは、きれいな松葉が手に入らないので試していただいたことはないのですが、何冊かの書物に経験法として紹介されています。
 もし試してみるなら、怪我に注意してやってください

 漢方薬として有名なのは「柴胡加竜骨牡蠣湯加減」でしょう。この処方は精神的に落ち着かない状態に使われる処方ですが、この処方の中の生薬を増量して円形脱毛の方に服用してもらうと良いと載っています。
 この処方自体は、手に入りやすいのですが、生薬の増量が粉薬や、錠剤では出来ないので、円形脱毛の方は煎じ薬で調整して服用すると良いようです。増やす生薬はいくつかパターンがあり飲まれる方の体質や体調によって決めます。

 あと、若い方や、妊娠を経験された女性の円形脱毛にはミネラル剤が有効な場合があります。これは私も幾人かのお客さんから喜ばれたことがありますが、食事内容や、過労などがある場合、有効な場合があります。最近よくオススメするのは食用アリの錠剤で、これに葛とはと麦が混ざった錠剤をオススメしています。

 生えてきた髪の毛が弱そうな場合は、シルク(絹)コラーゲンもオススメしています。これも最近良い商材が出回るようになり、髪の毛がしっかりとなる方が多いようです。

 お医者さんでは、ステロイドの塗り薬などをよく処方されていますが、これとあわせて、上記の方法も併用すると良いかともいます。

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長引く、咳

 少し前から、風邪(おそらくは流感か感冒)が流行ってきました。それにここ数日、日中と夜間や朝方の気温差から寒さによる風邪も出てきているようです。

 このところの傾向として、発熱や、頭痛、のどの痛み、体のだるさが取れてから咳だけが長引くという方が多いようです。お医者さんから処方された咳止めや、市販薬で一般的な咳止めではなかなか治らないようです。

 特徴的なのは、痰が少なく、胸から込上げるようで、夜間に割りと咳き込むという方です。長引いて声が出なくなったり、少し話し込むと声が涸れてくるという症状の方が多いです。

 このような咳は、漢方を勉強しだしたころは「肺臓の燥」という症状で、肺臓が弱い方や、体力が衰えてきている高齢者に多いと習ったものです。
ところが最近では、20代、30代の方にも多く見られます。
 このような症状には、麻黄の入った咳止めや、桔梗をつかってもあまり効果が得られません。肺の状態を健康にして、気管支や気道粘膜の長引いている炎症を鎮めていくお薬が必要となります。代表的なのは「滋陰降火湯」という処方です。これに霊芝などをあわせたりすると良いです。花梨なども良いですし、梨を多く食べるのも良いです。

 少し気になるのは、このような症状に、いわゆる「痰切」の薬を使いすぎないことです。最近では、処方された風邪薬の中に、痰切や胃薬と兼ねた痰切が処方されていて、これが、気道や気管支の潤いを押さえすぎてしまっているのではないかと思える方がいることです。
 
 咳が長引いたときは、お薬を少し見直すのも良いかも知れません。

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