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天気と体調

 漢方医学では、天気と体調の関係を重視します。

 つい最近聞いたラジオの健康番組でも神経科のお医者さんがこの点について話されていて少しおやと思ったのですが、臨床のお医者さんはこの天気と体調について感心を持っておられるようです。

 天気が悪くなる前に体調が悪くなる、たとえば、痛みがひどくなる、体がだるくなる、鬱っぽくなる、動悸や息切れがする、めまいがひどくなるなどの症状は店頭での訴えの中にとても多く聞かれる特徴です。

 これらは、気温の変化、気圧の変化、湿度の変化が人体に影響するのだろうとされています。

先日のラジオでは、「高気圧は気圧が高いので、酸素が多く、低気圧は、酸素が少なくなる」というわかりやすい説明をされていて感心しました。確かに自律神経が敏感な方や、失調気味の方は低気圧や台風が近づくと体調がとても悪くなります。

 今日店頭での相談でも、今日のようなどんよりした天気で、ひどい貧血のある方が、動悸がひどいので何とかしてほしいという相談がありました。早く処置をするなら、酸素を吸わせるのが良いのでしょう。

 アトピーや蕁麻疹の症状も天気に左右されているのではないかと思えることがよくあります。

 少し天気に注意して、自分の症状を見ると、治療の糸口が見つかるかもしれません。

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久しぶりの投稿です

 少し間が空いてしまいました。
 いろいろなところから資料作りを頼まれて、ホイホイと受けたのはいいのですが、自分の言語能力の低さから、校正の嵐となり、文章の洪水に埋もれていました。

 さて、アトピー性皮膚炎の途中で中断していましたが、このブログを参考にされて、症状が和らいだといううれしい便りもいただいたりしています。
多少の参考になっている方も居られたようでなによりです。

 アトピー性皮膚炎につきましては、また再開しますが、最近、ご相談を受けていて気になることがありましたので、良ければお考えいただければと思います。

 気になったことは、今はやりの「リンパマッサージ」と「ホットヨガ」ですかなり流行っているようで、お客さんとの話の中でもよく出てくるようになりました。

 「リンパマッサージ」は美容のほうでやられているようです。お客さんからの話によると、やってもらうと、顔が小さくなったり、お尻が持ち上がったりするのだそうです。
 これは、リンパの流れに沿ってマッサージをすると、むくみが取れ、体の老廃物が出て行くから良いのだそうです。

 気になっているのは、「リンパ系」を「老廃物の輸送路」と強調しすぎているのではないかという点です。リンパ系は体の中の免疫系ですからもちろん老廃物といえばそうなのですが、これは体の中の軍隊の通り道、「免疫という体を守る戦いをする戦士や武器の道路」であるわけです。リンパ系のところどころには「リンパ節」という関所というか警備所があります。細菌やウイルスが体に侵入すると、ここの関所が腫れてきます。これはそこから先に侵入者を入れないためだったとおもいます。それと同時にリンパ系全体が警戒態勢に入ります。全身がだるくなり、発熱して血管を拡張させ、血管壁の透過性が亢進し、リンパ系と通り路を広げ、またあちらこちらのリンパ節が腫れて、体が臨戦態勢をしきます。

ここを外から刺激すれば、軍隊を刺激することにはなりはしないかと思います。

 実際、慢性の炎症性疾患(肝炎、膵炎、腎炎などや、コンタクトなどによる角膜炎、副鼻腔炎など)を患っている方が、リンパマッサージ後に、発熱したり、血液データが悪化しているように思われる方が見えています。
 
 美容の分野に医学を持ち込んでいるのですから、リンパ系の本来の意義を考え慎重に対応したほうが良いのではと思います。もしマッサージを受けて調子が悪いようでしたら、「体から毒が出ている」のではなく、慢性の炎症性の病気が刺激されて悪くなっていることもあると思われたほうが良いかもしれません。

 次は「ホットヨガ」です。これも考えてみると少し医学的には無理ではないかと思うのです。「ヨガ」は呼吸をコントロールして呼吸数を減らす行為です。鍛錬された行者ですと1分間に数回の呼吸まで落とすんだそうです。この状態ですと、体の反応としては、中心的に副交感神経が働いているのではないかと推測します。ですからヨガの鍛錬は結構涼しいところや寒いところで盛んです。インドなんかでも高地が多いようです。禅の座禅も寒いところが多いです。
 
 ところがこの行為を、なれていない方が暑い環境で行うとどうでしょうか。

 暑い環境であれば、通常は脈拍が上がり、発汗が促され、呼吸数が増加します。これは主として交感神経が刺激されるからです。

とすると、「ホットヨガ」はこの両方を同時に刺激することを行ことになります。これは神経のバランスから考えてとても無理というか出来ないのではないかと思います。逆に体調が悪くなる気がしますがどうでしょうか?

 少しひねくれた考えかもしれませんが、お客さんの中にこのようなことで体調を崩されている方がちょくちょく見受けられるようなので私見を交えて書いてみました。

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