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アトピー症状と漢方薬,その2

 しばらく間が空きましたが、続きです。

 と、その前にですが、このところお見えになる10代後半から20代のアトピー性皮膚炎のお客さんに共通する特徴が気になっています。
 
 店頭の備え付けの血圧計で血圧を測っているのをのぞくと、この世代層のアトピーで慢性化している方のほとんどが上の血圧と下の血圧(収縮期血圧と拡張期血圧)の差が大きいことです。特に下の血圧が低い方が多くて、昨日計った女性(29歳)の方は、38と出ました(ちなみに上は110台)。他の方たちも40台のかたが多いです。
 
 こちらも立ちくらみや、ふらつき、朝、起きづらいとかがないかいろいろと聞いてみるのですが、別段自覚症状はないようです。

 これは、アトピー症状が治りにくくなっていることと何か関係があるのではと勝手に考えています。

と言うのも、治療が上手くいってくると、下の血圧がゆっくりと上がってくる方が多いからです。

 漢方的にはやはり、腎系が弱いのでと言うことではないかと思います。

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アトピー症状と漢方薬

 少し間が空きましたが続きです。

 アトピー症状に対して、漢方薬で治療をしたいと言う希望は多いです。また時々テレビなどで漢方薬の治療法が紹介されると、その紹介された処方が良く売れるようになったり、小児学会などで、漢方薬を使った改善例の著効例などが紹介されたりすると、それが新聞に掲載されて問い合わせが増えたりすることが今までに何度かありました。また有名人の方の子供さんが中国の中医師にアトピーをよくしてもらったという番組があり、その後ツアーまで企画されたと言うのもありました。こういったブームのようなものがきっかけで、漢方薬をお使いいただくケースも結構あります。

 では、まずは現在の主な漢方の状況からお話しましょう。

 漢方薬は現在、お医者さんから処方される医家向けの漢方薬、薬局、薬店で買える漢方薬があります。お医者さんの漢方薬はほとんどが健康保険で出される「保険収載品」と言うものが多いです。
 一部の漢方を専門とされるお医者さんのところで自己負担をしながら処方を出されることもあります。

 薬局、薬店で買える漢方薬にはお医者さんが処方箋で出されるお薬とほぼ同じ内容のお薬があるのですが、このほかに、中国の製剤や、和漢薬という日本の伝統的な製法の生薬製剤などもあり種類が多いのが特徴です。また、値段もさまざまで、良い材料は加工に手間のかかる処方、高貴薬などが配合されていたりすると効き目は良いですが値段も高いと言うのもあります。
 また、漢方製剤のメーカーも結構たくさんあり、それぞれに特徴がある製剤が手に入ることもあります。漢方薬は処方の名前が同じなら本来同じお薬のはずですが、実際使ってみると効き方に差があるように感じることが多々あります。
 これらを経験的に知ることで、大手のメーカーではないが、この処方はこのメーカーがよいと言うのも結構あります。原料が生薬という自然のものを使いますから、原料の選別、加工の仕方、製剤の作り方によっても薬の性質にずいぶんと差が出ます。

 このあたりが、健康保険で一律にどこでも同じ医療と言うのとは異なってきます。

 あと漢方薬の種類としては、粉薬(エキス剤、生薬散剤など)、煎じ薬、錠剤、丸剤、塗り薬などがあり、それぞれ治療目的や、飲む方の好みに応じて利用されています。これらの剤形は薬の効き方に大きな影響を与えることも多いです。一般的には生薬の生に近い形の薬が効き目が強く、錠剤のように賦形剤を加えたものは生薬内容が薄いのが多いので効き方が穏やかです。

 アトピー性皮膚炎の治療に漢方薬を使う場合、最近の主流の考え方では、その漢方薬が症状を抑える(痒み、皮膚のただれ、赤み、かさつきなど)目的の処方なのか、体質的なものを丈夫にしていく処方なのかを選ぶことから始まります。
 
 症状を抑えるものは「標治法」といい、根本的な体質治療を「本治法」と言います。
 
 この2つは薬の効き方が全く違い、「標治法」に使われる処方は主に即効性を期待し短期間で症状の改善を狙います。「本治法」の処方はゆっくりと、しかし確実に病態を改善していける、体作りを目指すお薬です。

 ですから、「標治法」の漢方処方を長期間飲んでも症状はある段階から一進一退を繰り返すことが多いです。
 また、最初から「本治法」の漢方処方を飲んでも、効いた感じはなかなかえられませんし、症状によっては一時期悪化してしまうこともあります。この2つの方法をどのように使い分けるかは、アトピーの患者さんと治療を進めていく上では、いつも頭を悩ませる課題になります。

 これを全くわからずに長い期間、何年にもわたって漢方薬を飲んでいることも良くあります。本来ならもっと以前に本治に行かなくてはいけないのに標治のままの方もよくお見かけします。
ただ、これは明確にこの時点で切り替えようとは言い切れないのが厄介です。

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目の下のクマジミ-アトピーの相談の方々にも多い

 目の下や周囲のクマジミの相談は、私のところでは多い相談です。
 直接の相談ではなくても、アトピーや、大人のにきびなどの相談でも合わせて治したいというお客さんも多いです。

 この目の下のクマジミは、化粧品などでとりあえず隠すことはできますが、多くの場合、体の中の状態を良くしてあげないと改善しないことの多い厄介なシミです。
 このシミは、体の骨盤内にあるホルモンを出す器官と関係が深いという考え方があり、男女とも副腎機能、女性なら婦人科系との関連があるとする考え方です。

最近お客さんの相談を受けていますと、特に副腎機能が弱くなっている方が多いのではないかという気がします。理由を考えてみると、次のような状況が何らかの影響をしているのでは内でしょうか。
 多くの方に見られる睡眠時間の短縮化、ストレスの増加による交感神経の緊張の連続、冷房や冷たいものの過食による体を冷やす機会の増加、衣服の変化、運動不足(特に下半身)などがいろいろと絡み合ってからだのホルモンにまで影響が出てきているのではないかと思います。

 女性では更年期以降の方で、内臓に負担をかける食習慣や生活習慣をしておられる方(たとえばコラーゲンなどのたんぱく質のとりすぎ、ビタミン剤の連用、水分の取りすぎ、脂肪分のとりすぎなど)にも多いようです。
 
 漢方では、内臓の負担をどのようにとり、元気な内臓バランスを取り戻すかを考えて対応します。血行を促し冷えを解消しいき、睡眠が快眠の形でとれるようにして疲労を軽減して行くことが治療の目的です。
 婦人科のほうに何か症状があればこれに対しても対応していきます。これらの改善が進めば、クマジミは自然と薄くなり消えていきます。

 少し手間のかかるのがアトピーなどの治療で塗り薬や保湿剤などを使い続けていることにより皮膚の変色を起こしているものです。これは体の中の改善とともに目の周囲の血流をよりよい状態に保ってあげる必要があります。
 これには、そのための漢方の単純な処方がありこれが良く効くようです。
 でもこのタイプは良い兆しが出てくるまででも時間が相当かかります。

目の周囲も内臓を考えて対応していただけたら良くなることは多いです。

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アトピー症状に良いとされる商品について(3)

気温が高くなってきた影響でしょうか、アトピー症状の痒みが強くなってきた方が多いようです。
前にも、ここに書きましたが、塗り薬や、保湿剤の使い方に注意してみてはいかがでしょうか。痒いから塗りたい、カサつくから塗りたいというのも大切ですが、皮膚が蒸れると痒みが強くなります。
カサついている状態の皮膚は、ひょっとすると、垢になって落ちていなくてはいけない、役に立たない表皮かもしれません。
 皮膚の状況をよく見てみてはいかがでしょうか?

 少し間が空きましたが、続きです。

健康食品に関しては、いろいろな情報が公的な機関からも出てくるようになりました。今日もお客さんの話の中で、その方の知人が使った健康食品(ダイエットをうたっている商品)で、はっきりとした因果関係は確定しなかったのですが、どうもその商品に含まれる成分で肝機能値が上がったという方があったそうです。服用を中止したら肝機能値も徐々に下がったそうで何よりですが、この方、健康食品で肝機能値が上がるなんてと驚いていたのに少し以外に感じました。
 健康食品も、体質によってはお薬と同じ副作用のようなものが出ることはたくさん報告されています。
ただ、問題なのは、お薬ほどの情報を製造、販売メーカーが持っていないことが多い点です。
お薬は、販売されるまでに安全性、副作用、商品の安定性などの情報が細かく決められていますが、健康食品はあくまでも食品なのでそれらの規制があまり多くはありません。  ですから、何か健康被害が現れても、因果関係の特定に時間がかかることになりがちです。
 この点は常に健康食品を利用する上では大切な点だと思います。

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