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アトピー症状とステロイドや保湿剤(その1)

 私の住んでいる地域では、昼間は上着が少し暑く感じられ、夜も重ねている綿毛布などを蹴飛ばして寝ていることが多くなりました。
 このような気温になり、さらに湿気が増えてくると、気をつけたいのがアトピー性皮膚炎などの皮膚病の方の塗り薬や保湿剤の使いすぎです。つまり軟膏剤や保湿剤を使いすぎてそのために皮膚の炎症が悪化させてしまうということです。

 今回はアトピー性皮膚炎をはじめ多くの皮膚疾患の治療剤として使われる「軟膏剤」について少し書いてみましょう。
 現在使われている軟膏剤は「油脂分を基にしてそこに主剤となる薬剤を混ぜたもの」となるかと思います。
 「油脂分」には役割がいくつかあって、主剤を保持する、皮膚にくっつく、皮膚面の保護などの役割があります。多くの場合白色ワセリンが使われています。これに塗りやすくしたり、製造中に攪拌しやすくするためにラノリンを加えて基剤(軟膏剤のもと)としています。

 主剤となる薬品の中には油類には溶けて水には解けないもの(ステロイドなど)と水には溶けて油には溶けないものがあります。ステロイドは油に溶けますから基剤に直接混ぜていけばよいことになります。
 
 この基剤は「軟らかさ」があって、硬いものから「軟膏」「ユニバーサルクリーム」「クリーム」(今は分類が異なっているかも知れません)があります。これは基剤の中に含まれる油脂分と水分の混合割合によって決まります。軟膏は水分を含まず、ユニバーサルクリームはそこそこ含み、クリームは多く含むということです。
 これは塗ったときの伸びや皮膚への付着においてはとても大切なものです。名のと通った製薬メーカーにはこの基剤がとても優秀です。この基剤を化粧品メーカーに融通していることも良くあります。

 一般的には、気温が高く、湿気の多いときはクリームやユニバーサルクリーム、冬場は軟膏をメーカーは進めますが、これは処方されるお医者さんの経験で変化します。
 赤ちゃんの場合、股やお尻など密閉されるところは軟膏、顔などはクリーム、ユニバーサルクリームという使い分けもあります。

 軟膏は皮膚にべっとりとつきますから、油脂膜を長時間皮膚に作れますが、これは体からすると、皮膚の毛穴をふさぐことになります。このため、熱の放散や汗の発散が妨げられ、これが「蒸れ」となり、痒みの原因になることも良くあります。これからの季節はこのことに特に注意すべきです。店頭につれてこられた赤ちゃんが日中頬にワセリンをてかてかになるぐらい塗られて、一生懸命手で取り除こうとしている姿はいたたまれなくなります。

 幼児などの場合、よほど体の中に冷えがない限り、大人よりも皮膚からの分泌物も多いですし、特に10代の方はにきびができるぐらいですから、保湿剤や塗り薬には注意したいものです。

 次回は「ステロイド外用剤」に注目してみましょう。

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