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アトピー症状に良いとされる商品について

 アトピー症状でお困りの方が相談に見えると、皆さんさまざまな治療法を試したり、いろいろな商品を購入して経験しておられます。
お客さんの相談の中から最近よく使われているアトピーに良いとされて、売られたり、お客さんが情報を集めて使われたりしているものにいくつかのグループがあるように思います。
一度分類してみようかと思います。

(1)皮膚を清潔にする部類
 アトピー症状が皮膚にあるときにやはり掻いたりして傷ができ、そこから皮膚の常在性細菌(黄色ブドウ球菌など)などの感染を起こすことが良くあります。
 また、不要な軟膏剤をきれいに洗い流さずに放置して細菌感染を起こすこともあります。これらはアトピー症状自体の症状ではないのですが、この症状は見た目にもひどいことが多いので、アトピー症状がひどくなったとされていることも多く、感染症が治まっただけでアトピーが治ったと誤解されていることもよくあります。
 これらの感染症に対して有効な薬剤や、商品群がここに入ります。良くこれがアトピー症状の根本的な治療法のようにうったたり、書籍になったりしていることもありますが、これは言い過ぎのような気がします。あくまでも皮膚の感染症を治して、皮膚を清潔な状態にしているという大切な治療の一環ではありますが、アトピー症状の本体の治療とは違うと考えるべきものだと思います。
 ですからこの治療を続けていてもアトピー症状が治るというものでは基本的にはありません。

【このタイプのポイント】
・感染症を起こしている場合には劇的に効果が出ることあり
・皮膚を清潔にする上では重要
・アトピー本体の治療ではない
・アトピー症状の根本治療と勘違いされていることが良くある(ステロイド剤の治療をいきなりやめたりするケースも良くある)
・割高な商品も多い
具体例
超(強)酸性水(名前はいろいろあります)、ポピドンヨード剤(ヨード過敏症には注意)、殺菌ガーゼなど

(2)浸透圧などを利用した肌のカサつき対応品群
 海水に入ったり温泉(鉱泉)につかったりすると、それらの中の水や湯の中の鉱物質や電解質イオンによって肌の乾燥が収まり、皮膚症状が改善するのをりようしたものです。    
 アトピー性皮膚炎の炎症が割合穏やかなときに行うと、保湿機能が低下している皮膚には有効です。
 いくつかの解説書には、皮膚の細胞に浸透圧で塩を含んだ水が入り、潤いがもどり、バリア機能がアップするとしたものが多いようです。
 ただ、これも炎症を根本的に抑えているのではないことに注意が必要です。
 特に炎症がひどいときで、2次感染を起こしている状態のときに使うと逆に刺激となって悪化することも良くあるようです。
 保湿剤の一種と考えると良いと思います。

 【このタイプのポイント】
・この季節(春から初夏)になると商品が多い
・使い方次第では肌が潤う
・アトピーの根本治療ではない
・炎症症状がひどいときには注意
・これも割りと高額になること多い
具体例
いろいろな温泉水、海洋深層水、ミネラル水の入浴

(3)化粧品群(医薬部外品)
 これらは、保湿、軽い炎症、皮膚の再生促進、シミ取りなどいろいろな目的で出されています。
 ただし、化粧品をあまり使いすぎると、やはり皮膚をいたずらに刺激することになることも多いようです。
 炎症がひどいときはお医者さんと相談するか、使うのを控えたほうが無難です。
 以前、顔の皮膚症状がひどい20代の女性が高額な化粧品とフェイスマッサージをしてもらい、逆に症状が悪化して収まらなくなり、3日後に入院となったケースもあります。
 確かに化粧品で治ればうれしいですが、なかなか現実的には難しいようです。
以前はよくアトピー症状にと売り込みに来た化粧品屋さんもありましたが、その後を聞いてみると一巡すると売れなくなっているのが現実です。
保湿剤や、一部のローション、シャンプーで10年以上売れているものもあるにはありますが、アトピー症状は外から塗ってどうにかなるというのは少ないようです。

【このタイプのポイント】
・商品はとても多いです
・使う側との相性がとてもあるので、できればサンプルや小さい包装のものを少なくともしばらく(女性の場合は生理1周期ぐらい、男性なら2週間ほど)使ってみてからまとめ買いをお勧めします。
・アトピーが治るというニュアンスには注意(あまりそのようなことは一般には起こらないようです。よくなる方のほうが少ないことも多いです)
・肌を直接見てもらってから購入したほうが良いです。
・症状が悪化しているのに無理して使い続けることは避けたほうが良いです。
・保湿剤系には医薬品の保湿剤より優秀な基剤を使ったものもあります。
・ローションタイプの保湿剤は、暑い季節は有効。
・いくつかの化粧品は今後期待が持てそうです。(白金ナノコロイドなど)
具体例
例示不能なぐらいたくさんあります。
ヒノキチオール、グリチルリチン成分配合のものが以前は多かったです。
最近はコラーゲン、ヒアルロン酸入りをよくみます。
やはり使う方の相性が大切です。

(注)最近、園芸店で「尿素の肥料」を買ってきて化粧水を自前で作って使っている方がありますが、これは考え物です。
 アトピー性皮膚炎でステロイド剤を割りと使っている場合、皮膚萎縮が起きていることがあります。尿素は皮膚の角化した層を溶かしていますので、皮膚が薄くなっているときには化粧水がとても強い刺激になることがあります。
これはたとえていうと皮膚に化学的なサンドペーパーをかけていると思えばよいです。とてもつらそうでしょ。

 さらに作る過程も問題です。
 
 化粧水を作るときに滅菌室などで作るのではなく家庭の台所のような、専門的に商品として化粧品や医薬品を製造する方から見ればきわめて不衛生(天井や空気中から落ちるダニやホコリ、皆さんのつば、髪の毛、体毛など)だからです。保存にいくら冷蔵庫を使っても問題が多いと思います。
 
 どうしても尿素の化粧水を使いたいというなら、市販されている大手メーカーのをお勧めします。
 
 ぜひご一考を。

つづく

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