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前立腺に水菜?

 毎年、春先には普段とは違う問い合わせが多いのですが、昨日は「前立腺肥大に水菜を煎じて飲むと良いのか?」というものでした。

 どこからの情報かはわかりませんが、いくつかある野菜健康シリーズにどうやらまた新しいメンバーが加わったようです。

 調べてみましたが、水菜の調理方法はあるようですが、「前立腺肥大」とか、「利尿」とかいうものは見当たりませんでした。
 そのうち、天然由来で口にするものはすべてに何らかの「薬効」がついていないと食べたくないという贅沢な悩みを抱えた方が出てくるかもしれません。

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枇杷の種

 このところ立て続けにお客さんで「枇杷の種」をお茶にしている方がお見えになりました。漢方薬としては枇杷の葉のほうは良く使うのですが、種のほうはあまり使わないので調べてみることにしました。生薬問屋さんの学術さんにも調べてもらったらいろいろなことがわかりました。
 送ってもらった文献によりますと、枇杷は、花、実(核)、根、茎幹の皮を薬用に使われているようです。一番良く使われているのはやはり葉の部分で、成分分析もかなりのデータがあります。

 花や、実(核)、根は咳に良いとの記載があります。茎幹は「おくび(げっぷ)」をとめるとしてあります。

 最近、枇杷のお灸の問い合わせが時々あります。ガンの患者さんにどうかというのが多いです。かなり以前に読んだ日本の漢方医、大塚敬節先生の随筆の中に静岡県の伊豆にある、あるお寺の枇杷灸の和尚さんの話を読んだことがあります。確か、この和尚さん、体の状態を経験則で見極めることができるようで、医学的な知識でははかれないことをされていたようです。
今の隠れたブームはこの流れからなのかとふと思ったりもします。

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ラジオ番組で

 自分たちのころは、高校受験に合格するとオーディオセットを買ってもらうというのがはやっていたことがあります。
 ご多分にもれず流行に流されやすい身として、合格したら親にねだって、期待に胸を膨らませながら電気屋さんに行き、パンフレットをたくさんもらってきたものです。
入学直前の春休みには、新しいオーディオを友達同士で見せびらかしながらちょっとしたマニア気取りをやってみたものでした。
 
それまで、モノラルのラジオを聴いて喜んでいたものがステレオでFM放送を聴いたときの驚きは今でも鮮明に覚えています。

 そのころ午後10時からFMで流れていた、サントリー提供のラジオドラマの番組がありました。いろいろなドラマの合間に入るコマーシャルで流れるグラスに氷が入れられた「カランカラン」という音の響きはなんともいえないものでした。
 
 この番組で聞いて読みたくなった本や、初めて知った作者の方も結構多かったです。リチャードバック氏の「イリュージョン」、井上ひさし氏の「モッキンポットの後始末」などをはじめて知りました。

 「2001年宇宙の旅」が確か人気投票で一番だったと思いますが、ラジオから流れる緊迫したシーンの合間に例の氷の音が流れると異空間にいるような錯覚がありました。

 今日、お客さんの子供さんが高校受験に見事合格されたといううれしい知らせを聞いてふと思い出し書いてみました。

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発熱や倦怠感について

 風邪にかかったり体調を崩したり、疲れたりすると、人間はにだるくなって何もする気がしなくなります。動物を見ていると、あまり活発でなくなりだるそうな、眠たそうな状態にみえる事が良くあります。 また、この状態で、体が自然と反応して発熱が起こったりもします。

 漢方を最初に勉強したとき、「傷寒論」とい本を漢方の師匠から解説を受けました。この書物の中には、「傷寒」という病気にかかると体にどのような変化が起きて、この変化のときは状態はこうだから、この処方を使うといいということが書いてあります。この中で熱の状態と患者が汗を書いているかどうかはとても大切な症状として書いてあります。
 この書物から漢方を勉強したりすると、流感(インフルエンザもたぶん入ります)にかかったら、発熱の状態によっては体を興奮させて逆に中から暖めて発汗を促して熱を下げるということが指示されます。これは解熱剤を勉強してきた頭にはなかなか理解しずらい概念です。ですが、経験的に、発汗を促すと流感が早くすっきりと治ることはよく経験させられます。
 このことをいろいろな有名な漢方家の方々が解説していて、いわく現代医学で言う免疫というのはある程度体に熱があるほうが活発に働くもので、流感にかかってしばらくして悪寒がして体が発熱してくるのはある種の生体防御反応なのだから解熱剤を注意して使うべきだとしています。また、このような状態で「だるくなる」のは流感を治すほうにエネルギーを使っているからだから、体を暖かく保って休めるのが最良の方法と解説しているものを読んだことがあります。

 現在の薬は、体の反応の一部分や病理の一部分に焦点がおかれたものが多く作用点が極めて限局されています。このような薬は、良く効くのですが、体全体のバランスが良くない状態になることもよく起こるようです。

 ある国際ボランティアに参加されて、物資や薬剤などが不足している紛争地区で医療をされているお医者さんが言われた「死なないように体を管理すれば、自然と病気は治ります。」という言葉はとても印象的に感じます。

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淘汰の時代!?

 ある医療業界向けサイトにあったのですが、指折りのドラッグチェーンの偉い方が、今年の業界の動向についてインタビューを受けていました。
 この方の会社は、今年中に新規のお店を80店舗つくり、積極的に中小規模のドラッグチェーンを吸収して、年商を数千億円規模にするのだそうです。
 昨年までは年商100億規模のドラッグの統廃合が進み、今年は300億規模が統廃合のターゲットになるのだそうです。
 個人的には想像もできない金額なのですが、この流れはどんどん進むようです。

 一方では個人経営のお店はどんどん閉店、廃業が進み、多くの商店街は元気がありません。
 個人商店を営んでいる身としては、なにやら寂しい感じがします。

 これからはちょっとしたところへ行っても、同じ形の味気ない合理的なお店ばかりになりそうです。

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食養生について-追加

昨日書いた食養生に関して、知人がこんなサイトを見つけたようです。
参考までに。

http://www.fukuimai.com/sub82.htm

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「タミフル」のニュース

 今日のニュースで「タミフルの副作用調査の関係者に輸入元の会社から寄付金が?」というのがありました。

今後の調査されるようですが、これが、調査結果に何らかの影響を与えていたとしたら本当に大変ですね。ひょっとして、今まで新聞などで報じられてきた副作用の調査結果が誤りだったと疑われてしまいす。

 このような形で何らかの金銭授受に関してのモラルのようなものが欠けてしまっているんでしょうか?
 調査の結果が人の生き死ににかかわるかもしれないということの認識はそれほど軽くはないのではないでしょうか?

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食養生について

 東洋医学の治療法で食養生は欠かせない治療行為です。漢方薬や、針灸の治療効果を高めたり、病気に対しての抵抗力を作ったり、体を養ったりするためには食養生は欠かせません。

 医食同源の考え方から出発して、未病先防にいたらせるには正しい食材の知識とともに、病気や病態の捕らえ方が必要です。
 東洋医学には「気」という概念があるのですが、この「気」の捕らえ方もさまざまな解釈がなされているようです。
 ガンや、自己免疫疾患や、重度の生活習慣病などになると、書籍や人からの勧めなどでいきなりハードな食制限を始める方がいますが、これは体にとって如何なものかといつも思います。
 実践している方にとってはいいのですが、それまで口にしたこともないようなものを我慢して食べだすことは果たしてよいのでしょうか?
 お米をいきなり玄米にしたり、肉を一切口にしなくなったりといったことを病状が進んだ方がいきなり初めて、げっそりとやせてしまう方が見えます。これを指導している方に言わせると「体の中の浄化」とか「毒が出た証拠」というようですが、体力が落ちてしまう方も結構あるようです。
 普段から粗食に親しみ、胃腸を鍛えていれば、消化器系の酵素群がそれに対応してくれますが、そのような生活をしてきていないのなら注意すべきでしょう。
 数週間後に手術などを控えているのなら、体力をつけることが必要なことも良くあります。
 十分注意をして行ってほしいです。

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副作用について

 薬には出現頻度に多い少ないはあっても副作用があります。これは漢方薬にもあります。副作用は薬を作ったり、「薬」として認可を国から受けるときにメーカーが費用と時間をかけてきちんと調べないといけないことになっています。

 これがある程度わかってからでないときちんとした作用と副作用を把握しながらお医者さんや、一般薬局や薬店のお店で使えません。

 ただ、難しいのはこの副作用の情報をどの部分まで患者さんやお客さんに理解していただけるかです。あまり副作用の話ばかりをしてしまうと怖くなって飲まなくなる方がいるからです。
それと副作用の話をするときにいきなり統計学での数字を持ち出して説明しても一般の方にはわかりづらくなってしまうことが多いというのもあります。

 また副作用には、市販されたり、多くのお医者さんが処方するようになってから始めて出てくるものもあるのが厄介です。長期に使い続けたり、医療現場で他の薬と併用したら開発時には想定していないような副作用が出ることもあります。これもまた薬や人間の体を扱う上での難しさでしょうか。

 最近では、今話題の「タミフル」や抗がん剤の「イレッサ」などが副作用や作用の点で注目されています。少し前では造影剤の遅発性ショックというのもありました。

 治療効果をとるべきか副作用のリスクを考えるべきなのかの判断は難しいことも多いようです。
 
 個人的な意見ですが、薬に携わるものとして、薬を飲むときに、副作用ということだけで怖がらずに専門家にきちんと説明して効果と副作用のどちらをとるほうが良いのかを相談していただけたらと思います。

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minkさんの曲

少し趣味的なことを。
「yahoo!動画」の音楽で3月20日まで配信されているminkさんの「おまじない」という曲の音楽映像は久々の掘り出し物ではないかと思います。映画のタイトル曲も良いですが、この曲の映像はなかなかですよ。

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花粉症の漢方、その2

 漢方薬は花粉症に効果はあるのか?
 この質問は多いです。

 答えとしては、漢方薬は花粉症にたいていの場合よく効きます。今年はお医者さんで処方してもらえる漢方薬でも漢方薬の処方が少し多めだそうです。

 先にも書きましたが、漢方薬を選ぶときは、症状、体質が大切です。花粉症の薬には大きく分けて2つの系統があります。
1つは鼻やのど、目の炎症が軽い状態の系統。この場合は「体を温める」生薬を使います。
もう一つは炎症がひどくなった系統です。この場合は炎症を強く抑える生薬を使います。

 この系統さえあえば多くの場合は効果が出ます。また、効き方も早いことが多く数分で効果が現れることも良くあります。

 あと最近市販されている漢方薬には、粘膜の修復を早くしてくれる漢方薬もあります。寝る前などに服用すると、次の日の症状が軽くなったり、途中で効きにくくなっていた点鼻薬などがまた良く効くようになったりもします。こうなると、強い作用の薬を使わなくてもすみます。
 鼻つまりがひどい場合にも生薬の「こぶし」の配合された処方で効くことが良くあります。鼻がつまって眠れないというときには利用すると良いです。

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花粉症の漢方

花粉症のお客さんが増えてきました。
風が強くなるととても症状がつらそうです。

漢方薬の花粉症の薬は症状や体質、症状が出てからの時期によって薬を選ぶ必要があります。鼻や目の粘膜がどれだけ炎症がひどくなっているかどうかで漢方的な薬の性質ががらりと変わります。

初期段階は体を温める、桂枝(けいし)や麻黄(まおう)の入ったものを使います。炎症がひどくなってきたら、今度は熱を取るような生薬、石膏や桑の葉、連翹などの入った薬を使います。
上手に漢方薬が使え、体質に合えば効果は早いです。また、お医者さんの処方薬や市販の花粉症の薬も少量ですごせます。

花粉の量が少ないうちに効いていた薬が、量の増加や粘膜の状態で効かなくなったりもします。状態に合わせて使い分けをすると、眠くなったり、口が乾いたりすることはありません。
 最近では附子の配合された処方もよく使われますが、体の元気な若い人がこの処方を調子が良いからと続けると、「熱の噴出し」のような症状になったりしますから注意が要ります。

 花粉症の養生としてはなんと言っても寝る前に十分に体の中や外を暖めておくことです。夜に冷たい飲み物(ジュース、お茶、水、ビールなどのアルコール)でおなかを冷やすと次の日に症状がきつくなるようです。
 寝る前に暖かい飲み物を服用すると症状が軽くなることもありますよ。

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