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理中湯について-チャングムの誓いから

 「チャングムの誓い」がいよいよ佳境になってきて、展開が本当にどんでん返しの連続といった形になってきました。

 以前、アヒル事件のときは、王様の病気が「砒素中毒による肝系湿熱が原因の狐惑病」というのがはっきりとしていなかったので、薬の処方として「附子理中湯(ぶしりちゅうとう)」という薬の良し悪しがよくわからなかったですが、この状態がわかったので、今ではこの処方があっていないことがはっきりとわかります。

 

「附子」というのは「トリカブト」のことで、これを加工して、毒性を少なくしたものを漢方薬では使います。毒性の強い「烏頭(うず)」というのを使う場合もあります。

 ここで以前に「白虎加人参湯」の話を載せて、この「白虎」が四神と呼ばれる神様の一人で「西」に位置し、生薬では石膏を示すと書いたことがあります。
 四神とは、東西南北にそれぞれ当てはめて、東ー青龍、南-朱雀、西-白虎、北-玄武という神様になります。

 「附子」はこのうち北の玄武に当てはめて考えられる生薬で、体を温める力が強い生薬です。この生薬を配合した処方に「玄武湯」というのがあったとされていますが、現在では「玄武湯」とはいわないで、「四逆散」と読んでいます。(ただ、この四逆散も附子の入るものと、柴胡の入るもののがあるのですが。)

 

「理中湯」は、以前出てきた、「傷寒論」に出てくる漢方薬で、「人参湯」として、売られています。もともと、胃腸が弱い方が、体力低下や、冷たいものや、お腹を冷やして、下痢などを起こしたときに使う「お腹を体の中から温める」漢方処方です。
 最近では、梅雨時から夏場にかけて、この薬の効く方がお見えになります。

 ですから、この二つはともに体を温めていきますから、王様のように「湿熱」という、体を冷やして治療しなければ行けない人には絶対に使わないほうがいい処方でした。使うと熱の症状がどんどん悪化してしまう恐れが強いからです。

 この考え方を、「寒熱」といって、漢方薬を考えるときの重要な基本事項の一つです。

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」(「偉大なる長今」の意)として韓国の放送局韓国文化放送|MBCによって2003年9月15日から2004年3月30日まで放送され、連日5チャングムの誓い宮廷女官チャングムの誓い(きゅうていにょかん・ちゃんぐむのちかい)は日本放送協会|NHK-BS2で2004年10月7日から放送されている大韓民国|韓国時代劇ドラマ。大ブームとなった冬のソナタ、美しき日々、オールイン運命の愛に続くNHKによる大韓民国|韓国連続ドラマシリーズ放映(日本語吹き替え)の第4弾である。毎週木曜日午後10時から11時まで放送。.... [続きを読む]

受信: 2005年9月23日 (金) 03時40分

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