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産地は大切

 お盆休みも終わって、街中がにぎやかになっています。今年は、何年か前の夏と同じように、夕方になると夕立が来るようにお盆前からなり、雑草がたくさん庭に生えています。
 また、数日前から、蚊の活動が活発化したらしく、庭先に出たりすると、すぐに咬まれてしまいます。

 

さて、漢方薬に使われる植物性「生薬」のほとんどは、農作物です。この生薬には、お米や大豆、小豆などと同じように産地によって値段が違います。薬としての効き目も、同じ生薬でも効き目が全然違ったりします。
 また、生薬を外国に持ち出して、栽培したら、薬としての効き目が違ったり、性質が変わってしまったりするものもあります。

 

この季節ですと、朝鮮人参が一つの例です。
 朝鮮半島にある朝鮮人参や、日本の鳥取などで栽培されているものは、体を温める働きがあります。ところが、この苗をカナダで栽培したら、体を冷やす働きになった物が取れるようになりました。これを、朝鮮人参と区別して「西洋人参」と呼んでいます。

 この西洋人参は、熱を冷ますことから、糖尿病や、ほてり症の方、のぼせ、高血圧、微熱、軽い熱中症に用いられます。朝鮮人参は、このような症状に使うときには、熱がこもらないように注意が要ります。両方とも人参として元気を出させる働きはあるのですが、体に熱がこもらないので、栄養が豊かになった現代人には、使い方によっては、西洋人参のほうが朝鮮人参よりも使いやすい生薬の場合もあります。
 他の生薬でも、効き方が好かったりすることもあります。
 日本でも生薬にこだわる漢方屋さんなら産地にまでこだわってお薬を作っています。

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「漢方」カテゴリの記事

コメント

1995年の人民衛生出版社『中国西洋参』によれば、西洋参の原生地は大西洋沿岸で、北米原始林に古くからある植物で、Panax,quinqueifolium,L,ウコギ科植物ではあるが朝鮮人参と同種ではない、となっています。
「西洋参はどうして中医薬に加えられたか 」
http://www.geocities.jp/youjyodo2/mycoment/231.html

投稿: youjyodo | 2005年8月19日 (金) 10時48分

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