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チャングムの誓いの中の東洋医学

 暑い日が続いてますね。

 

チェさん、コメントありがとうございます。
 書いてありますね、「高血圧」「貧血」と。

 

あのドラマの中で、「風熱」を「高血圧」とし、「血虚」を「貧血」としたら、シン・イクピル先生に「お前はヘイミンソへ行き、もう一度勉強しなおせ。」といわれ、ウンベク先生に「どうしようもない。」といわれ、チャンドク先生に口をきいてくれなくなること請け合いです。

 

漢方で使われる病気の名前を、西洋医学の病名や、疾患名、症状と同一に扱ってはいけません。同じような状態でも、その診断基準が違うからです。例えて言えば、物の長さを、尺、寸で測るのと、センチ、メートル、インチ、ヤードで測るのとよく似ています。

 基本的に「間に合わない」ことになります。
 診断に使う言葉はそれぞれに背景があって、意味の深いことなのです。病気の名前はとても大切です。

 少し脱線ですが、今公開中の映画で「姑獲鳥の夏」をやっていますね。
 原作者は京極夏彦先生で、妖怪シリーズの第一作です。このシリーズ、新書サイズで、レンガみたいな厚さがありますが、このシリーズの中に「塗仏の宴」というのがあります。この中に妖怪は名前がすべてというくだりが「ひょうすべ」という妖怪と「河童」との区別のところで出てきます。

 

これを読んでいて、「病名」と「漢方の証を表わす名」の違いがまったく同じ構造をしているように思います。

 

名前が違えば、共有している状態が90パーセントまで同じでも違うものなのです。

 

私の漢方の師匠が、「風熱」を「高血圧」と答え、「血虚」を「貧血」としたら、深いため息をついて、こいつは才能がないと数日口をきいてくれなくなるでしょう。

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