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チャングムの誓いの中の東洋医学

 昨日放送分の「チャングムの誓い」は、またまた、内容的に難しいところが多かったですね。

 

シン医官が診断していた「かっけにゅうしん(脚気入心)」という病気については、現代においてほとんど見られない病気です。ドラマの中では、皇太后様の偏食が原因とされていましたが、よほど、偏食か、ダイエットでもしなければ起こしませんが、まれに、出産後の女性に脚気が見られるようです。

 チャングム、シンビ、ヨリの3人の医女が、皇太后の体を診察して、「下腹部の感覚がない」「膝と足首が曲がりにくく、足がむくみ、力が入らない」「微熱、悪寒、発汗がある」という症状を見つけ、特に最後の「微熱、悪寒、発汗」のところで、シン医官が驚いています。
 前の2つは、「脚気」の症状ですが、その症状が進んでしまい、とても危険な状態になったのが「脚気入心」という状態で、このときは「発汗」という症状がとても大切になってきます。
 体の弱っている人は、発汗をなかなかしないのですが、危篤な状態に近くなると汗が出てきます。汗をかくと体力が消耗しますし、体液が失われてしまいます。また体の体表面を守っている気が本当に損耗して来ていることをも示しています。さらに汗は、心の臓と深い関係があると東洋医学では考えているので病状が心に及んでいると判断しているからです。

 

「脚気」とういう病気については、古い医学書に載っていますが、「脚気入心」ということをはっきりと述べているのは、唐代の孫シバク(バクが難しいのでかたかなで)の『千金方』という医学書に述べてあるそうです。
 ここに「小腹が頑痺となって、三五日もたたないうちに嘔吐を起こすようなら、これは脚気入心というもので、すぐに死んでしまう。」と書かれています。
さらにここにはドラマの中に出てきたような食事療法が説明されていて、「ただ糠梁粟米、醤鼓葱韮、薤椒姜橘皮をたべるとよい」「病人はただ赤小豆野飲を飲むとよい」と書かれています。ドラマの中で色々と支持のあった食事や、大蒜と糠で丸薬を作ったりしている原点かもしれません。
 明日は、食事と、大蒜団子について。

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