チャングムの誓いに出ていた薬、脈診他
昨日放送された「チャングムの誓い」は、漢方医学について多少の理解があると、より深く楽しめたと思います。
先週分の放送から、「脈」についての話が多く出てきました。
簡単に東洋医学で用いられる「脈診」についてですが、「脈診」は古くから行われてきた診察方法の一つで、数千年にわたって使われている方法です。
脈の取り方にも色々ありますが、頸、手首、足の3箇所でとることが多いです。現在では、手首のところでとることが主流になっています。
脈を取る時間や、指の当て方など色々な細かい決まりがあります。
チャングムのドラマの中では、頸や足の脈の話も出てきましたから、3箇所で取る方法を使っているようです。
「脈診」によってわかることは、体の元気具合、病気の勢い、病気の性質、病気の思いか軽いかがわかるとされています。
また、「脈」には「平脈」と「病脈」があって、「平脈」は元気な人の普通の状態の脈、「病脈」は病気のときの脈です。「病脈」は本によって数が違い28種類とか、16種類とかしている本もあります。
ドラマでは、中宮様が、流産をされ、体力が落ち、気力も萎え、体の気血のめぐりが悪くなり、その結果「お(やまいだれに於)血」が生じたとしてドラマが進んでいました。症状も顔色が暗く、舌が暗い紫、爪を押すと色の戻りが悪く、お腹をおすと張っていて押されることを嫌がるということです。
このときお付の医女ヨリが脈を取り「渋脈」としています。
この脈は「病脈」の一つで「お血」があるときに現れる脈です。
ドラマの中でも出てきますが、「病脈」を見るのはとても難しく、主観や、指先の感覚いよって左右されてしまいます。ある種の職人技が要求される技術です。
チャングムが、この「脈診」とは違う見立てをし、「散脈」を見つけます。これは、体が大変危険な状態のときに現れる脈です。
この脈と、先ほどの中宮様の症状のほかに、歯茎が鮮紅色で充血、口臭を見つけます。
そのあとの診察で、このほかに鼻の粘膜の充血に触れ、鼻血の有無が確認されていました。これらの症候は、病気が重い状態を示しており「血分」という非常に危険な状態になっているときに現れます。
もし流産によって、胎児と胎盤が降りて、後陣痛だけなら、体に栄養と休養で治ります。この診断で治療をしていたのですから、チャングムの見つけた症状が、そんな悠長なことを言っていられない状態に、中宮様があるということを示していますから大変なわけです。
ここで、針を使っていますが、最初に医女ヨリさんが使ったのは、気血のめぐりをよくするところ、そのあとでチャングムがうったのは、お腹の中にあるものを外に「下す」ための、もし間違えたら、体が弱っている人がしに追いやられるというツボに針をうっています。
このとき、漢方薬として、最初に「失笑散(しっしょうさん)」という「お血」を散らして痛みを取る薬を使っています。ですがこれが効いていません。
そこで、チャングムの見立てにしたがって、ウンベクさんが責任を取るということでチャングムの見立て「双子の赤ちゃんがもう一人死産して、お腹に残っている」という状態に合わせて「ブッシュサン」(処方が今のところ見つかりませんがおそらく流産をさせる、強い処方)を使って、2日後に胎児が外に出てきて、症状が改善しています。
昨日分の見ていても、東洋医学的な診断や技術、それに位の高い方の難しい症状に直面した医官、医女たちのぎりぎりの判断をしていくところがよく出ていて大変興味深い場面でした。
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